海外への影響もあった有田焼
■海外へ多く輸出されてきた有田焼
17世紀初頭、朝鮮から渡ってきた陶工たちが原料となる陶石を発見したことによりその歴史がスタートした有田焼。
数百年前から現在に至るまで、伝統的な技法と技術の革新を両立させ、多くの人々に愛され続けてきました。
そんな有田焼を評価してきたのは、生産国である日本だけではありません。
ヨーロッパやその植民地との貿易が盛んになると、有田焼をはじめとした日本の磁器は海外へもどんどん輸出されるようになりました。
今でこそヨーロッパの磁器は有名ですし、よく知られた窯も多いですが、当時のヨーロッパでは今のような磁器を作る技術は確立されていませんでした。
茶色くくすんだような磁器が普通だったヨーロッパにおいて、有田焼のように真っ白な地に鮮やかな絵柄の磁器はとても高く評価され、王侯貴族の間でも広く流行したのです。
ヨーロッパの上流階級では、品質の良い磁器をコレクションすることがひとつのステータスにもなりました。
そのため需要もどんどん増え、有田焼は日本から世界へと広まっていったのです。
■有田焼はあのマイセンでも参考にされた
ドイツのマイセンといえば、高級なヨーロッパ磁器のブランドとして日本でも広く知られていますよね。
実は、このマイセンの誕生にも有田焼は深く関わっているのです。
すっかり磁器の虜となったヨーロッパの各地では、日本や中国の磁器を買い集めるばかりではなく、自国でも同じような品質の磁器を作りたいと考える人々も出てきました。
そのうちのひとりが現在はドイツの一地方であるザクセン王国の王様・アウグスト強王です。
磁器のコレクターとして知られたアウグスト強王は、その中でも特に惹かれた日本の有田焼を模倣させ、同じような品質の磁器を作るためにマイセン製陶工場を設立しました。
マイセンの美しい数々の磁器の根幹には、日本の有田焼があります。有田焼を模倣するところから、ヨーロッパでも最高と呼ばれるマイセン窯はスタートしたのです。
■高い品質を誇る日本の磁器・有田焼
海外においては、生産地が近いこともあり、元々は中国で生産される磁器の代替品として取り扱われていた有田焼。
ですがその品質の高さや絵付けの美しさなどから、次第に代替品としてではなくひとつの磁器ブランドとして愛されるようになっていきました。
まさに実力で評価を勝ち取ったといえる磁器なのです。
高級品として輸出されていた有田焼は、今現在も日本のみならず世界中で高く評価され、愛され続けています。
たくさんの人々が惹かれてきた伝統の有田焼を毎日の食卓で使うという贅沢を、ぜひ味わってみませんか?
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