有田焼が世界へ広まった理由とは
■海外でも愛される有田焼の魅力
和食器の中でも特に有名な有田焼。
日本国内での人気はもちろんですが、海外でもその魅力は広く愛されています。
陶磁器をコレクションしているような方に評価されるだけではなく、詳しい知識などは持っていない方であってもひと目で日本の伝統と美しさを感じられることが、有田焼が人気を集める理由のひとつでしょう。
元々の知名度も高いので、「これがあの有名な有田焼か」という感慨もそれだけ深いのかもしれませんね。
そんな有田焼は、なんと今から数百年前の江戸時代から海外へ輸出され続けています。
有田焼はなぜ海外へも輸出され、広く愛されるようになったのでしょうか?
■なぜ有田焼の輸出がはじまったのか?
元々、ヨーロッパの貴族社会ではアジアで生産される磁器が高い人気を得ていました。
その中でも高い人気とシェアを誇っていたのは中国製の磁器です。
ヨーロッパで作られる茶色い磁器とは異なる中国の白く美しい磁器は、当時から多くの人々を魅了していました。
ところが、明から清へと王朝が変わる頃、政情不安により中国産磁器の品質はだんだん低下していきます。
さらに1656年に出された海禁令によって中国からの磁器の輸出はほぼ完全にストップ。
中国産の磁器を多くコレクションすることがステータスのひとつだったヨーロッパでは、需要に対して供給がすっかり途絶えてしまうという事態に。
そしてとどまることのない磁器の需要に応えるべく中国製の磁器に代わる品質の良い磁器が求められた結果、質のいい陶土から作られる日本の有田焼に白羽の矢が立てられたのです。
ちょうどその頃、有田焼もかなり安定した品質でたくさんの量を生産できるような体制が整いはじめた時期でした。
国際的な政治の流れと需要の増加、有田焼の生産体制が安定したこと、これらの要因が絡み合って中東やヨーロッパへの大規模な輸出がスタートするきっかけとなったんですね。
■今も海外で評価される有田焼
17世紀後半から18世紀初頭には、海外への輸出も盛んで磁器生産としても最盛期を迎えていた有田焼。
ですが、中国製磁器の生産・輸出が再開されたことや江戸幕府が貿易の総称規制を行ったことなどが原因で輸出はほぼストップ。
主要なターゲットを海外から国内へともう一度シフトすることになりました。
その後は国内向けに量産されていた有田焼ですが、19世紀になると殖産興業の目玉のひとつとして万国博覧会に出品されもう一度世界的に注目されることに。
その後現在に至るまで、磁器のトップブランドのひとつとして広く周知され、高い評価を得ることになったのです。
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