有田焼が海外でも有名な理由
■昔から品質の良かった日本の有田焼
有田焼は、日本で何百年も前から作られはじめた伝統的な磁器です。当然「有田焼」という名前は日本では広く知られていますが、同時に海外でも有名な陶磁器のひとつです。
なぜ海外でも有田焼が有名なのか、その理由は有田焼の品質の良さにあります。
17世紀にその歴史をスタートさせた有田焼は、1641年には海外市場でも取引されるようになりました。
17世紀頃のヨーロッパでは、アジアの磁器が高い人気を集めていました。長い間中国製の磁器がほとんどのシェアを独占していましたが、明朝末期には政情が乱れたことにより磁器の品質も低下してしまい、新たな磁器の生産地が求められていたのです。そこで目がつけられたのが日本の有田焼でした。
有田焼には、磁器の持つ特徴が特に強くあらわれています。薄くて軽く、なおかつ丈夫なガラス質であること、そして美しい乳白色の素地は、品質の良い磁器を求めるヨーロッパの王侯貴族を満足させるものでした。
当時のヨーロッパでは磁器を作る技術や材料の不足から、有田焼のように真っ白な磁器を作ることはまだできませんでした。自国では作れない美しい磁器に、海外の人々も魅了されていたのです。有田焼が海外にも広まったのは、この品質の高さが大きな要因となっています。
■今も広く知られている「有田焼」という磁器
有田焼、もしくは伊万里焼という名前が今も広く海外で知られている理由として、有田焼がマイセン窯のはじまりに深く関わっているエピソードなども挙げられるかと思います。
マイセンといえば、ヨーロッパでも特に有名な老舗の磁器ブランドです。ドイツでこのマイセンが生まれたきっかけが、日本の有田焼にあります。
元々マイセン窯は、「有田焼のような磁器を自国でも造りたい」という理由で開かれたものです。当時のザクセン候が熱心な有田焼のコレクターであり、同じようなものを作らせようと磁器の開発を命じたのです。
マイセン窯が模倣したのは、有田焼の中でも柿右衛門様式の磁器です。白い下地にカラフルで鮮やかな絵付けがされているのが特徴の柿右衛門様式は、有田焼の中でも特に評価されていました。まずはドイツのマイセン窯で模倣され、その後ヨーロッパ各国の窯でマイセンの磁器が模倣され……マイセン窯が開かれたことを期に、有田焼に由来した磁器がヨーロッパでも生産されるようになったのです
。
一度は鎖国などの影響もあって海外とのつながりを絶たれた有田焼ですが、その後明治時代には再び輸出されるようになります。こうして、有田焼というブランドは現在も国内外を問わず有名な磁器ブランドして愛されるようになったのです。
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