古代からのお付き合い。酒器の歩みは人間の歩み
徳利や盃、大きなものではビアサーバーのような酒樽など、酒器と呼ばれるものは世界中に多々あります。人間とお酒は有史以前からのお付き合いです。酒器も同様に長い歴史を重ねてきました。
お酒を飲むときはいつも無意識に使っている酒器の数々。どのような歴史を歩んで来たのでしょうか。
古代は自然の中から酒器を選んだ
酒器の歴史は酒の誕生とともに始まりました。まだ焼き物を始めとした器が生まれていなかった頃には、大きめの木の葉や竹筒に酒を入れて飲んでいたそうです。今でも竹筒で粋に楽しむ文化が残っていますね。
縄文時代に入り、土器が生まれてからは、お皿のような他の器とともに酒器も焼かれるようになりました。奈良時代には金や銀、銅を使った酒器も。
そして時代が流れるにつれ、人々の食器や焼き物は進化と洗練を重ねます。平安時代には朱塗りの杯が生まれ、一般の間に広がりました。現代でも杯と言えば朱塗りを連想する人も多いですよね。
徳利、千代口は室町時代から
今でも日本の酒飲みの間で愛され続けている徳利や千代口(お猪口)の誕生は室町時代の後期です。小型の徳利は燗徳利と呼ばれて小宴でもちいられ、大型は酒屋で買い物をするときに使い、貧乏徳利と呼ばれていたとか。
この頃には日本の焼き物が発達し、有田焼、波佐見焼など有名な焼き物がさまざまな器を産み出すようになりました。酒器のバリエーションも増え、現代でも多くの人に愛用されています。
海外でも酒器と人間のお付き合いは非常に長いものです。とくに長い歴史を持つ中国では、紀元前16~17世紀の殷の時代にすでに洗練された酒器が使われていた遺構が残されています。
ヨーロッパでもワイン造りが盛んな地域では早くから酒器が発達し、今の器文化に大きな影響を与えています。
酒器から見える人々の歴史
酒器はほかの器と同様、人間とともに歴史を重ねてきました。酒器が発達する時代には酒文化が発達していたとも言われており、食文化と切っても切り離せない存在です。
酒器の歴史をたどるとき、人間の歴史と食文化の流れの一面も知ることができます。酒器は飲んべえ以外にも思わぬ楽しみかたをもたらしてくれますね。
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