有田焼と波佐見焼の歴史は?ともに乗り切った大不況
有田焼と波佐見焼。今では違うものとして流通し、それぞれ高い人気を博しています。しかし近年までは同じものとして扱われていたことをご存知でしょうか。
1600年代に生産が始まったとされる、有田焼と波佐見焼にはどのような違いと歴史が秘められているのか見てみましょう。
有田焼と波佐見焼は発祥の地がとても近かった
有田焼は佐賀県の有田、波佐見焼は同じく長崎県の波佐見でほぼ同時期に生産が開始されました。このふたつの地はとても近い場所にありました。やがてまとめて「有田焼」と呼ばれるようになり、驚くことにそれは平成の世まで続いたのです。
有田焼は欧州の富裕層が先を争って手に入れたがったり、幕府への献上品として使われたりするほど高価なものとして扱われていました。
いっぽう、波佐見焼は庶民が日常生活で気軽に使える器として愛されていました。
江戸時代末期に迎えた有田焼大不況
江戸時代が末期にさしかかる頃、日本の磁器文化は隆盛を極めました。何故なら各地で優れた磁器が生まれ、流通するようになったからです。有田焼だけが磁器ではないという認識が広がり、思わぬ苦境に立たされることとなりました。
それでも有田焼に関わる人々は諦めませんでした。海外への輸出を続けてブランディングを保ち、パリやウィーンで開かれた万博に出品するなど、歴史を途切れさせずに次代へ受け継ぐ努力をしていたのです。
有田焼と波佐見焼は一体となってこの不況を共に乗り越えました。歴史を繋いだ当時の人々のおかげで、今も有田焼と波佐見焼は守られています。
そして平成の世になり、2000年を迎えた頃、あらゆる製品には生産地の記載が義務づけられることに。ここで有田焼と波佐見焼は袂を分かち、それぞれの特徴を活かした道を新たに歩み始めます。
人々のニーズで選べる有田焼と波佐見焼
時代が変わり、人々の文化は豊かになりました。
有田焼と波佐見焼、それぞれどちらにも魅力があります。
ライフスタイルも多様化した今、歴史ある有田焼と波佐見焼を気軽に、日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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