有田焼をはじめとした日本の有名な磁器
日本では、古来よりさまざまな種類の焼き物がつくられてきました。
陶器と磁器、双方を合わせるとその種類は実に多種多様で、なんと伝統工芸品と指定されているものに限っても31種類にも及ぶのだそうです。
有田焼は、日本でもっとも古い歴史を持つ磁器です。
今回はその有田焼を筆頭に、和食器の文化を支えてきた多様な磁器についてご紹介します。
■陶器と磁器の違いとは
日本の焼き物は、陶器と磁器の2種類に分けられます。
両者の特徴を備えたものもありますが、一般的には陶器と磁器と大別されます。
だからこそ、日本の焼き物を総称して「陶磁器」と呼ぶのですね。
陶器と磁器は、焼き物という名前の通り、どちらも原材料を焼いてつくる器であることは共通しています。
一方で、原材料や製法、器としての特徴にはいろいろな違いが見られます。
・原材料
陶器は「土もの」とも呼ばれ、陶土という粘土の一種に、珪石や長石を混ぜたものを原材料としてつくられます。
一方で、磁器は「石もの」と呼ばれます。こちらは石英や長石などからつくられる陶石が原材料で、これらを粘土と混ぜてつくられます。
・つくり方
陶器と磁器は、そのつくり方にも違いがあります。
比較的低温で焼かれるのが陶器、高温で焼かれるのが磁器です。
さらに、磁器は還元焼成という焼き方でしかつくることができません。
陶器の場合は、酸化焼成という焼き方でもつくることができます。
技術としては、不完全燃焼の状態を保つ還元焼成の方が難しいとされています。
・それぞれの特徴
陶器と磁器は、器としての特徴も異なります。
まず、見た目の雰囲気が違います。
陶器は厚手の器で、原材料である土の風合いや素朴さが色濃く出る仕上がりになっていることが多いです。
磁器は陶器とは反対に薄く硬い器で、どちらかというと洗練されたおしゃれな印象が強いです。
器の厚みが違うことも手伝い、熱伝導にも差があります。
■日本の著名な磁器
日本には有名な陶器もたくさんありますが、今回は有田焼をはじめとした磁器についてご紹介していきます。
・有田焼
日本でもっとも古い、400年以上の長い歴史を誇る磁器です。
鮮やかな絵付けと軽さや薄さ、丈夫さが特に有名で、国内外で長い間高い評価を受けてきました。
・波佐見焼
有田焼と同一視されることも多かった波佐見焼。
有田焼と同じく透けるような白磁が特徴です。
有田焼と並んで人気の高い磁器のひとつです。
・九谷焼
江戸時代の初期1655年に有田で焼き物の技術を学んだ後藤才治郎によって石川県で生産されるようになったのが九谷焼の始まりと言われ、一般的に「古九谷」と呼ばれています。
その後100年ほどでいったんは廃窯となるものの、明治時代にはウイーン万博で注目を集め、一気にその名が知れ渡ることになりました。
日本の美しい磁器として海外でも広く知られています。
日本には伝統の焼き物がたくさんあります。
どれも高い技術と美しさを誇るものばかりですが、その中でも有田焼は日本における磁器生産のはじまりとも呼べる存在。
有田焼の器を通じて日本の陶磁器の歴史に思いを馳せながらのお食事は、料理の味以上に深みを感じられそうですね。
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