なぜ有田焼は高い品質を保つようになったのか?
有田焼といえば、その高い品質が特徴の磁器でもあります。
現在も高級な旅館やホテルからよりカジュアルな飲食店まで、幅広いお店で業務用の食器として使われていますし、ご家庭の普段使い用の食器としても人気です。
日本でもっとも長い歴史を持つ磁器である有田焼は、磁器としてのクオリティが高いことから広く愛されるようになりました。
ではそもそも、なぜ有田焼はここまで高い品質を持つようになったのでしょうか。
質の良い陶石からつくられてきた有田焼
磁器をつくるには、陶石という材料が必要になります。
当然のことながら、この陶石の品質は有田焼の品質に直結します。
中国では古くから白くきれいな磁器がつくられてきましたが、これも材料として使われた陶石の質が良かったからこそ。
ヨーロッパでは長らく茶色い素地の磁器しかつくることができなかったのだそうです。
有田焼は佐賀県有田町周辺でつくられる磁器を総称した呼び名ですが、揃って品質の良い陶石からつくられています。
そもそも、なぜ有田町で磁器がつくられるようになったかというと、近くに質の良い陶石を採取できる場所があったから、というのがその理由。
それほど陶石は磁器の仕上がりに深く関係しているのです。
輸出先の需要に応えて磨かれた技術
もちろん、どれだけ良い陶石を使ってもそれにふさわしい技術がなければ上質な磁器はつくれません。
有田焼をつくる工程では、長い歴史の中で培われた伝統の技術が惜しみなく使われています。
有田焼の技術が高いレベルにまで向上した背景には、海外からの需要があります。
日本ではちょうど江戸時代の頃、ヨーロッパでは中国産の磁器が流行していました。
白磁に美しく絵付けされた磁器は当時のヨーロッパではつくれない代物であり、中国から輸入するしかなかったのです。
そんな折、中国では王朝が変わるなどの政情不安からそれまでのように大量の磁器を輸出することが難しくなってしまいます。
それでも需要はなくならないので、中国磁器の代わりとして日本でつくられていた磁器である有田焼が出回るようになりました。
これが、有田焼が世界的に流行するきっかけです。
日本とヨーロッパ間の貿易を行っていたのは主にオランダ東インド会社ですが、ヨーロッパの富裕層に売りつけるため、輸出用の磁器には高い品質のものが強く求められました。
それに応える形で有田焼をつくる技術も進歩していき、中国磁器を真似た絵付けから有田焼独自の絵付けが生まれたり、透き通るような白さの素地がつくられたりと、現在にまで続く、有田焼の高い品質や特徴が生み出されていったのです。
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