大陸文化の色が強かった様式から日本らしい色柄へと移り変わっていく有田焼!
400年以上の長い歴史を持つ有田焼。基本的な製法はずっと変わらない伝統的なものを守り続けていますが、その中でいろいろな様式が確立されてきました。
現在にも伝わる主な様式は、古伊万里様式、柿右衛門様式、鍋島藩窯様式の3つに大別されます。
特に「古伊万里」という名前は、骨董品としても有名なので聞いたことがあるという方も多いかもしれません。
有田焼のお皿は物を選べば無理なく購入できるものもたくさんありますが、もちろん高級品、芸術的価値のある工芸品でもあります。
基本的な様式を知ることで、長い歴史の中で有田焼がたどった変遷やそれを今の食卓で生かすポイントも見えてくるかもしれません。
■大陸文化風の味わいも強かった有田焼
有田焼といえば日本伝統の磁器ですが、そのはじまりは秀吉公による朝鮮出兵の際、朝鮮から焼き物の職人を連れて帰り、日本で磁器をつくらせるようになったのがきっかけでした。
ヨーロッパでも中国産の陶磁器が人気でしたし、あくまでももともとは大陸文化としての側面が強かったんですね。
そんな成り立ちもあってか、有田焼の様式の中には大陸的なデザインのものも多く見られます。
江戸時代の元禄期に生産された有田焼の多くを古伊万里様式といいますが、古伊万里様式も大陸らしい色合いが特徴のひとつ。
青や赤を基調とした色鮮やかな絵付けに加えて、金彩が贅沢に施された豪華で絢爛、とても派手な「金襴手」と呼ばれるデザインが目を引きます。
たとえば柿右衛門様式の有田焼の絵付けなどには大陸の影響以上に
美意識が目立つとされていますが、一方の古伊万里様式はその対極ともいえる華やかさ。
器を絵柄で埋め尽くすのではなく余白を多く取るという構図の特徴から「余白の美」とも称賛される柿右衛門様式、赤と黄色、そして緑だけを使って表現される春めいた情感が特徴の鍋島藩窯様式には日本らしい侘び寂びの美しさが感じられますが、古伊万里様式にはまた別の美しさと異国情緒があります。
■徐々に日本的なデザインが増え生活に溶け込んでいく有田焼
典型的な金襴手の古伊万里はとても美しいですが、当然庶民が日常的に使う器としては高級すぎますよね。
有田焼をはじめとした陶磁器の需要が庶民の間でも高まってくると、徐々に中国らしいデザインの派手な古伊万里の生産数は落ち着き、逆に日本らしい落ち着いたデザインの器が多くつくられるようになっていきました。
実際に手に取り使う食器としての機能美と高い装飾性や芸術品としての価値。有田焼の器は、そのどちらにも対応しながら現在までの歴史を紡いできたのです。
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